― グローバル市場を“体感”するプログラム。実践の連続が生んだ確かな手応え ―プログラム概要DMZ Japan Basecampは、若手起業家および起業を志す若年層を対象に、グローバルな視点と実践的スキルを兼ね備えたスタートアップ創業者の育成を目的として、東京都の支援のもと実施されました。事業アイデアのブラッシュアップからプロトタイプの開発、顧客やマーケットの理解、ピッチ、マーケティング戦略立案まで。起業に必要なプロセスを体系的に学びながら、法務・財務といった基礎知識や海外展開戦略、英語によるビジネスコミュニケーションを実践的に習得。さらに、現地メンターや起業家、投資家との交流を通じて、グローバル市場で通用する事業化スキルと起業家マインドを磨くプログラムです。段階的に設計されたプログラム構成本プログラムは、「準備 → 実践 → 検証」という流れを意識した三層構造で設計されました。⚫︎オンライン準備プログラム(2025年7月1日-8月8日):起業に関する基礎知識や顧客発見手法を中心としたワークショップを実施。参加者はトロント渡航前に、自身の事業アイデアや仮説を整理し、現地で検証すべきポイントを明確にしていきました。⚫︎トロントプログラム(2025年8月21日-8月29日):現地メンターや起業家との交流を通じて北米市場に触れながら、顧客インタビューや小規模の検証プロジェクトを実施。さらに、ワークショップやピッチトレーニング、ピッチコンテストへの参加を通じて、グローバル市場への理解と実践的スキルの習得を図りました。⚫︎1on1メンタリング(オンラインならびにトロント滞在期間中に実施):各参加者の事業フェーズや課題に応じた個別メンタリングを行い、ワークショップで学んだ内容を自身のビジネスに落とし込むための伴走支援を行いました。また、英語でのピッチに関するフィードバックを重ねることで、表現力と説得力の強化につなげました。(トロントプログラムでのワークショップの様子)◆トロントでの実践:市場と向き合うトロント現地では、ピッチトレーニング、顧客調査、グローバル展開、英語による実務的コミュニケーションといったテーマを扱うワークショップを実施。学びはすぐに実践へとつながり、参加者はトロント市内のアパレル店でのユーザーインタビューや、現地スタートアップとの協業ディスカッションなど、各自の事業フェーズに合わせたパイロット施策を展開しました。(AIビジョンボードを作成するワークショップ/パイロット施策)また、Rakuten Kobo本社ツアーおよびCTOであるNimod氏によるトークセッションでは、エンジニア採用、事業スケール、キャリア形成といったテーマについて、スタートアップのリアルな意思決定プロセスを直接学ぶ機会が提供されました。(Rakuten Kobo本社にてトークセッションの様子)さらに、DMZ本社で開催されたネットワーキングイベント「Japan Night」には、現地企業、ベンチャーキャピタル、政府関係者など約70名が参加。参加者は英語でのピッチに挑み、イベント後にはピッチデッキの共有依頼や具体的な事業連携の打診が複数生まれるなど、実践的な成果へとつながりました。(DMZ本社にてネットワーキングイベント「Japan Night」の様子)◆ハイライト:Basecamp Demo Dayという“本番”本プログラムの集大成として開催されたのが、Basecamp Demo Dayです。本国主催のBasecampに参加する現地スタートアップ約30社と合同で、計10社が登壇するDemo Dayを実施。本プログラムからは予選を勝ち抜いた3名が登壇し、起業家、ベンチャーキャピタル、コーポレートパートナーなど約150名の観客の前で、自らの事業を英語で発表しました。その結果、日本から本プログラムに参加していたTakane Hosoyama氏が第4位に入賞し、賞金5,000CADを獲得。日本からの参加者が、グローバルな競争環境の中で一定の評価を得られたことは、本プログラムの質と有効性を示す象徴的な成果となりました。参加者にとっては、海外の起業家と同じ土俵で競い合うという実践の場を経験し、将来的なグローバル展開に向けた自信と具体的な手応えを得る機会となりました。(Basecamp Demo Dayにて)◆参加者の声と成長プログラム全体の満足度は4.9/5点満点中と非常に高く、参加者が学習内容を実務に結びつけ、自身の成長を実感できたことがうかがえます。特に大きな伸びが見られたのは、「海外知識・ネットワーク(+102%)」「英語でのピッチ・コミュニケーション能力(+45%)」「海外展開に向けた行動力(+58%)」の3項目でした。これらは、トロントでのピッチ機会や現地調査、ユーザーインタビューといった、座学では得難い実践的な経験によって大きく伸長したものと考えられます。参加者からは、「海外への事業展開が現実味を帯びてきた」「顧客リサーチを進めることで、これまで見えていなかった市場に気づいた」「英語でのピッチをやり切れたことが自信につながった」といった前向きな声が寄せられました。(参加者のアンケート結果)おわりに本プログラムは、「グローバル市場で挑戦する若手起業家を育成する」という目的に対し、極めて高い成果を上げました。オンラインでの知識習得から、トロントでの実践、ネットワーキング、Demo Dayという“本番”まで、一貫したプロセスを提供したことで、参加者は国際的なネットワークと実践的スキル、そして挑戦を継続するための確かな基盤を獲得しました。今後は、参加者の習熟度に応じたコンテンツ調整や、対面での交流機会のさらなる拡充を通じて、より多様な挑戦を後押しするプログラムを展開してまいります。